のどぬ~るスプレーってたくさん販売してるけど、何が違うのかな?
気になったことはありませんか?
私はとても気になりました。
小林製薬のQ&Aサイトにはのどぬ~るスプレーの違いについて掲載されていません。(2024.3月確認)
そこで、今回は薬剤師イチオシのどぬ~るスプレーと効果的な使い方をご紹介します。
のどぬ~るスプレーは気になっているけど、どれを買ったらよいのかわからない方、必見です!!
のどぬ~るのスプレータイプと綿棒タイプを使い分け
私は、のどぬ~るのスプレータイプと綿棒タイプを使い分けています。
薬剤師として調剤薬局で働いているときはのどぬ~るスプレーを、家で過ごすときは綿棒タイプ一択です。
それぞれの特徴と実際の使用状況をご紹介させてください。
のどぬ~るスプレーの使い方
のどぬ~るスプレーはコロナやインフルエンザ陽性の患者さんと接した直後に使います。
それは、のどぬ~るスプレーに「ヨウ素」が配合されているからです。
ヨウ素には殺菌消毒作用があり、15秒という短い時間でインフルエンザや新型コロナなどのウイルスへの不活化効果が確認できています。
参考:小林製薬ニュースリリース
インフルエンザだけが流行していた頃はイソジンうがいでしのいでいたのですが、コロナが流行して以降、うがいのコップまで気になりだしてしまって・・。
のどぬ~るスプレーだとコップを使わなくて済むので、安心して感染対策できています。
コロナやインフルエンザ疑いの知人友人と出会った後に使うのがおすすめです。
のどぬ~るの綿棒タイプの使い方
のどぬ~るの綿棒タイプは調子が悪いときに自宅で使います。
それは、のどぬ~るの綿棒タイプにも「ヨウ素」が配合されているからです。
私は子供から風邪をうつされて共倒れすることが多いため、起きたときや寝る前に塗っています。
夫がインフルエンザにかかった時にも塗りました。
綿棒タイプは特別な長い綿棒を小瓶に入っている液体にしみこませて使うので、相当長持ちします。
よほど大量に使わない限り、使用期限までは余裕で使えるでしょう。
のどぬ~るシリーズの成分
たまに、のどぬ~るスプレーが売り切れていることがあります。
そんな時には「EXクール」を買うことにしています。
なぜなら、のどぬ~るスプレーシリーズの中でヨウ素が配合されているのは、
- のどぬ~るスプレー
- のどぬ~るスプレーEXクール
の2種類だけなのです。
のどぬ~るスプレーと「EXクール」の違い
「のどぬ~るスプレー」と「のどぬ~るスプレーEXクール」の有効成分は”ヨウ素”で、全く同じ量が配合されていますが、甘さに違いがあります。
ヨウ化K、グリセリン、プロピレングリコール、D-ソルビトール、エタノール、l-メントール、香料
ヨウ化K、グリセリン、プロピレングリコール、エタノール、l-メントールです。
「のどぬ~るスプレー」には、”D-ソルビトール”と”香料”が配合されていることがおわかりいただけるかと思います。
“D-ソルビトール”とはブドウ糖を還元して作られます。
甘さは砂糖の約60%で、溶解時に吸熱性があるため、口中で清涼感があります。
保湿性や安定性などの特性を持つため、煮豆、つくだ煮、生菓子、冷凍すり身などに使われます。
参考:東京都福祉保健局
のどぬ~るスプレーに余分な添加物を配合する理由
おそらく万人受けを狙って、のどぬ~るスプレーに甘い”D-ソルビトール”と”香料”の添加物が配合されていると思われます。
のどぬ~るスプレー「EXクール」は清涼感たっぷりなのでしょう。
(おそらく)最初に開発されたであろう「EXクール」ではなく、味を改良した「のどぬ~るスプレー」をスタンダードモデルとした発想がおもしろいと感じました。
ヨウ素の働き
ヨウ素には殺菌消毒作用があり、15秒という短い時間でインフルエンザや新型コロナなどのウイルスへの不活化効果が確認できています。
参考:小林製薬ニュースリリース
ヨウ素は昆布・ひじきなどの海藻類から摂取できるため、「のどぬ~るスプレー」「のどぬ~るスプレーEXクール」を飲み込んでしまう分には問題はなさそうです。
どれだけの量のヨウ素を飲み込んでしまうのか計算してみました。
「のどぬ~るスプレー・EXクール」は100mL中”ヨウ素”が0.5g(=500mg)配合されています。
ワンプッシュ約0.1mLなので、「のどぬ~るスプレー・EXクール」ワンプッシュで”ヨウ素”を0.5mg飲み込むことになります。
一方、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」によると、”ヨウ素”は推定平均必要量が1日0.095mg、推奨量が1日0.13mgとされていますが、過剰摂取した”ヨウ素”は多くが尿として排泄されるようです。
参考:環境省
ナイテクトなど他のどぬ~るスプレーについて思うこと
小林製薬からは他にものどぬ~るスプレーが販売されていますが、薬剤師としてもママとしてもピンとくるものはありません。
大人の「のどぬ~るスプレー」はヨウ素入りのものを購入しているし、
子供の「のどスプレー」に関しては、胃薬にも使われている「アズレンスルホン酸」が好みなためです。(アズレンスルホン酸については後日記事にします。)
また「セチルピリジニウム」は15秒という短時間ではインフルエンザウイルスへの効果が確認できていません。
参考:小林製薬ニュースリリース
ただ、私がピンと来ても子供はのどスプレーが大嫌い。
ぶくぶくうがいしかできないので、冬の感染症対策としては弱いと感じてしまいます。
風邪をひいたら耳鼻科に行く→治る→また耳鼻科に行く、の繰り返しで体力がついてくるのを願うのみです。
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