医療×AIの興味深い記事を発見しました。
「オリンパス、AIで大腸の腫瘍発見 国内向けにソフト」
オリンパスは19日、人工知能(AI)を使い大腸の腫瘍の発見を支援するソフトウエア「EndoBRAIN-X」を国内で発売したと発表した。内視鏡で撮影した映像をAIが即時に解析することで、大腸がんなどの早期発見につなげる。
参考:日本経済新聞電子版
元資料はこちらです。
「オリンパス、AIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウェアを発売」
主な特長
参考:オリンパスグループ企業情報サイト
- 大腸病変に対して腫瘍・非腫瘍の診断支援を行い、治療要否判断をサポート
- 幅広いラインアップ(290系/1200系/1500系等)のオリンパス製大腸汎用スコープに対応
大腸内視鏡で撮影した映像をAIがリアルタイムで解析し、その場で腫瘍かそうでないかを判定できるようです。
公式サイトには「医師の診断をサポート」と書かれていますが、「医師に代わって診断」できる日もそう遠くはないでしょう。
医療までもがAIにとって変わられるのでしょうか。
理系の中では手堅い職業として人気の医師。
私は子供が医療職を希望した場合は医学部へと誘導する気だったのに、先行きが不安になってしまいました。
今回は、AI時代を見据えニュースと教育本から考察した本当に必要な幼児教育をご紹介します。
AIにとって代わられる職業
AIにとって代わられる可能性が高い100種の職業が野村総合研究所から発表されています。
上記では「なくなるかも」と賛同できる職種を抜粋していますが、本当になくなるのか疑わしい職種も紹介されています。
警備員、ホテル客室係 等
AIはあらゆるデータを収集できるため、警備員やホテル客室係に人間的なサービスは不要と判断したのでしょう。
私は、警備員・ホテル客室係は頻繁に人と接する職場では必要だと感じます。
ただ、暇そうな職場ではAIメインで良いかもしれませんね。
AIの得意領域とは
それはずばり「分析力」です。
先程のニュースの場合、分析力=「腫瘍か否かを判定する能力」です。
AIにはあらゆる腫瘍のデータが蓄積されているため、近い将来、機械は分析力で人間を追い抜き「診断サポート」ではなく「確定診断」となるでしょう。
では、医師もAIに居場所を奪われてしまうのでしょうか。
先ほどの野村研究所のデータをもう一度見てみました。
医師のすべて=AIにとって代わられないかもしれない職業、としてリストアップされている訳ではありません。
具体的に、なくならないかもしれない職業としてあげられているのは、次の診療科の医師だけでした。
- 外科医
- 産婦人科医
- 歯科医
- 小児科医
- 精神科医
- 内科医
皮膚科医、眼科医、耳鼻科医などはAIにとって代わられない、と断言できないということです。
生き残るには「総合力」
腫瘍か否かを判定し、陽性と判明したら次は治療です。
ここで診療ガイドラインの治療方針しか提示できなかったとしたら?
AIと同等、もしくはAIに負けてしまうかもしれません。
なぜなら、人間はAIとは違って24時間いつでも最新の情報をインプットできないからです。
そこで、人間の医師がとるべき方法として、次のようなやり方が考えられます。
各治療の生存率や腫瘍判定などはAIにまかせて、AIが提案するよりも自信をもてる治療方針を打ち出すことです。
そこには患者の生活習慣や体質、性格的なところを含める必要があります。
これが「総合力」にあたります。
つまり、医師免許をとって初期研修を終えた位ではAIに太刀打ちできなくなる、ということです。
臨床医は現場での経験を積むことが必須なので、専門医資格を取得できるまで教育してもらえる医療機関で働けない場合、その医師はいずれAIにとって代わられるでしょう。
では、「総合力」はどのように鍛えることができるのでしょうか。
それには、インプット力、アウトプット力、コミュニケーション能力を常に磨いておくことが重要です。
- インプット力:中学~高校教科書レベルの基礎学力+自分の専門分野の知識のアップデート
- アウトプット力:インプットを踏まえた思考力
- コミュニケーション能力:人間関係の構築
詳しくはこちらの本に書かれています。
そもそも医師の将来は明るいのか
勤務医の過酷な労働状況が時折ニュースになっていますが、対価=年収はどうなっているのでしょうか。
エムスリーによると、医師に年収を尋ねたところ、86.3%が年収1000万円以上と回答しており、最も多かったのは「2000万円以上、2500万円未満」で17.5%でした。
ただ、「1000万未満」の回答も15%程ありました。
上記は勤務医、開業医をあわせた数字ですが、勤務医は週休2日ではなく夜間泊まりの業務もある等、拘束時間がとても長いです。
また、ワークライフバランスを希望し開業するには資金が必要で、銀行は昔ほどすんなりとは貸してくれません。
それに加えてAIの進歩があります。
OJTの要素が大きすぎる医師は、果たして魅力的な職業として君臨しつづけるのでしょうか。
佐藤優さんは、医師は貧困ビジネスに陥る可能性があると、この本で断言しています。
私にそこまでの未来は予言できませんが、もはや医学部を出たからあがり、という状況ではなさそうですね。
AIと共存するため今からできること
やはりSTEAM教育かなとひと通り調べたのですが、未就学のうちから意識しなくていいかなと結論づけました。
その理由としては、大人の事情と子供の事情の二通りあります。
- 大人の事情:経済面の見通し
- 子供の事情:将来の約に立つのか
大人の事情:経済面の見通し
子が大学を卒業するまで親がお世話をすると想定しました。
最低限どれ位の費用がかかるのでしょうか。
大学の学費 | 約53万×4年(国公立) 約150万×4年(私立) |
高校の塾代 | 約30万×3年(安く見積もって) |
中学・高校の学費 | 約50万×6年(国公立) 約140万×6年(私立) |
小学校の塾代 | 約30万×3年(安く見積もって) |
これは我が家の最低限の予定支出です。
余分の習い事をさせると、老後の資金がちょっと心配です。
STEAMに直結するプログラミングは小学校でも始まっているので、先取りしなくても興味が出てからで良いかなと感じています。
では、他の習い事についてはどうでしょうか。
私の周りは習い事をさせてる家庭が多く、運動系1つ+勉強系1つ+英語(+音楽)が最もベーシックな印象です。
ただ、習い事を辞めた話もたくさん聞きます。
先ほどの本でも、バレエとピアノと英語と水泳とか、そんなにいくつもやってものになるはずがない、と述べられています。
大事なのは、子供を見極める力と自分の経済を正確に把握することです。
子供の事情:将来の役に立つのか
STEAMに直結する習い事といえばプログラミングです。
もちろん興味があれば早くから習うことは問題ないかと思います。
また、楽器を大きくなってから習っても、相当な根性がないと上達は難しいと思います。
何故なら、自分より小さい子供たちの方が上手な為にヤル気がそがれてしまうからです。
ピアノやバイオリン等の楽器に思い入れがあれば、早期教育をおすすめします。
話がそれてしまいましたが、STEAMに話をもどします。
例えば、花を調べる場合、図鑑を見るのと実物を観察するのとでは濃度が全然違います。
具体的には、花びらを摘むという仕草ひとつで、図鑑からは得られない嗅覚・触覚が刺激されます。
このような実体験からは「想像力を育める」としてこちらのSTEAM本で紹介されています。
また「幼児期は知識ではなく実体験が大事」と男子進学校の先生方のインタビュー本にかかれており、女子進学校の先生方は「自分の生活圏内で見聞を広めておくことが大切」だと述べています。
結局のところ、幼児期には実体験が非常に重要だと気づきました。
無理せず近場の公園で遊んだり、どんぐり拾いしたりする。
こんなささいなことの積み重ねで良いんですね。
実体験ってどうやって積めばいいの?
公園で遊ぶだけで本当にいいのかな?
少しは心配になってきませんか?
そんな方には、幼児教材で唯一、実体験を教えてくれるZ会がおすすめです。
ただ、Z会は子供と一緒に体験するため、親の負担がかなりあります。
不安な場合は、まず体験教材を申し込みしてください。(もちろん無料)
年少〜年長さんまで、体験教材を申し込むだけで付録もついてくるので、Z会の雰囲気もつかめると思います。
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